クリングスフィッティング その4
★調整前
赤いクリングスパッドを見てください。(血が出てるわけではありません・・・)
パッドと顔の位置関係をよく見て、パッドの下げ量を決めていきます。上の写真を見ると解る様に、このままではパッドの位置は高すぎます。
★調整中 その1
もう一度、下げ方をおさらいします。順番に見ていきましょう。
クリングス足の箱の所に近い部分をヤットコで掴み(左上)、ロー付け部分に負担の掛からぬ様に、円を描くようにパッドを回していく(中上)。次に水平Uの部分を掴み(右上)やや内側(鼻側)に力の方向を向けながら下げていく。下げ終わったらクリングスヤットコで型直しをして、とりあえず一段落です。 |
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★調整中 その2
片方だけ下げて比較してみる。
写真だと調整した部分が反対になります。
右上の写真を見ると、向かって右のクリングスパッドは落ち着いた位置にあり反対のパッドの中心は目頭の近くの高さにあります。こう見ると一目瞭然、向かって右のパッドの位置の方が正解です。
私はいつもこの方法で、片方下げたら顔に乗せてみてクリングスの下げ量を確認しています。
クリングスの下げ量を一度で間違いなく決められればこの方法でなくとも良いのですが、ベテランでもなかなか上手くはいきません。慣れるまでは、この様に、片方を下げたら確認の意味で、お客さんの顔に一旦乗せてみると「下げ過ぎ」を防ぎます。これを確認せず下げすぎてしまうと、ヤットコを掴む回数が増えるのでキズが多くなるし、クリングス足も形がだんだん変形していき、見た目も悪くなります。
この感じで反対側のパッドも調整してみましょう。 |
★調整後
調整後の写真を見ると、調整した所がよく解ります。また、パッドをパット(洒落)見るだけでも安定感があり良さそうです。手順をここまで解説してあれば、クリングス調整はそれほど難しくありません。(ホントに難しいのはモダン合わせです)ですので、練習をしっかりして、クリングス合わせを克服しましょう。それにしても、こんなカラーのフレームだと、ちょっとキズが付いただけでも、かなり目立ってしまい困ります。写真左もクリングス足を良く見ると、赤いメッキが剥がれています。
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この様な手順で合わせていきますので、良くおさらいしましょう。
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