モダンフィッティング
モダン(先セルの部分)は耳介の付け根に沿って、三次元的にトレースしなければなりません。
(その時は決して強く圧迫せず、耳介の付け根の形に添わせるだけ)
先セルの部分を「落ち込み角」「抱え込み角」「形状」と、3つのポイントを考えながら耳介に沿わせていきます。部分だけを見るならばモダン合わせはフレームの幅、前傾角、クリングス調整が終わってからでないと振り出しに戻る事があるので、最後の部分合わせになります。
手順1 |
落ち込み角を見極め、モダンの屈折点を大まかに決める。 |
手順2 |
抱え込み角を考えながら落ち込み角の屈折点を「カクッ」と曲げる。 |
手順3 |
モダン形状を平均的に頭側部に沿わせていく。
(少しであれば、モダンの最先端は逆ぞりにして当たりを逃がしても良い) |
手順4 |
以上を合うまで何度も繰り返す。 |
モダン合わせはフィッティングの中でも難しい分野です。合わせる時には少しでもフレーム幅がキツメの状態だと、モダンが不正確な状態でも合っている形に見えてしまいます。必ず少し緩めの状態から合わせ始めましょう。ですので、モダン合わせが終わってからテンプル幅を元に戻してやる、ぐらいの気持ちで丁度良いのです。フィッティングの「痛い」「緩い」のクレームはこのモダン合わせの不良が多いものです
もう一つの例を見てみよう
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パッと見ても解る通りこれはユルユルの状態。使っていて直ぐにズリ落ちてくる。しかもモダンの屈折点が耳介の付け根上部に食い込んでいる。緩くて痛いケース。 |
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耳介の付け根のカーブ(落ち込み角)が深いため一目で具合の良さが解る。しかも髪の毛が短いので合わせ易い。ラッキーなケース。 |
さらにもう一つの例
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左上の写真を見ると、なんとなく合っている様な気がするが、それは大間違い。屈折点がハッキリしないとズルズルとメガネが落ちてきて安定しない。屈折点はあくまでも「カクッ」と曲げなければならない。例外は少ない。 |
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