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メガネの命はフィッティング(掛け具合)にあり


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さいたま眼鏡技術研究所


そり角

水平方向も、前傾角と同様にして「視線と光軸の一致」を考慮しなければなりません。

遠用の視線を通常、無限遠と仮定するならば、そり角は180度になります。また、近用は視線が輻輳しますので、それよりも内に反らして170度ぐらいが適当とされています。

しかし、レンズのコバ厚や瞳孔距離とお客様が選んだフレームの大きさなどによって、フレーム上部から見て180度(水平)に見えても、実はそうでもないケースが多くあります。

また、レンズカーブが強いなども、見た目との誤差が大きくなります。

例えば、削り終えた厚い凸レンズにレンズ表面に均一にヤゲンを作ります。表面を水平に視線の前にもってくると、厚い部分が内側にきて(鼻側が顔に近づく)光軸は内側に輻輳します。万年筆のキャップなどを当てるとズレてることが容易に解ります。(解らない場合は「よくわかる眼鏡講座」を読んでみて)

そり角写真

上の写真は、近見視しているところです。視線を見ると、(矢印が視線として)近用ではレンズ光軸と、視線を直交させると、光軸を内ぞりにするべきなのが解りますが、美的観点、また先ほど書きました理由により、遠用・常用は水平(180度)かやや外ぞり、累進・近用は水平を心がければ良いでしょう

 


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