モダンの色々な形を見る
★ 抱え込み角
耳介の付け根の裏側の形状は人それぞれです。またモダン部分の途中からの凹凸のある人もいます。細かい所も見逃さずトレースしていきましょう。コメカミ部分程ではないですが、敏感な部分ですので強く圧迫しない様、注意が必要です。
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抱え込み角が多いとフィット感が増します。より顔に安定し、しかも落ち込み角が多くあれば最高に具合が良いです。 |
これぐらいの抱え込み角の人が多くを占めます。 |
少ないケースではありますが、たまにこんな抱え込み角(あまり抱え込んでいない)の人を見かけます。どちらかと云えば男性に多い様な気がします。 |
★ 落ち込み角
落ち込み角の角度は62ページの図解でも書いてありますが、実際の写真で見てみます。角度の深さは慣れてしまえば合わせ易いものですが、屈折点の角度をカクッと曲げるのが大変です。フレーム丁番から耳介の付け根上部まではテンプル全体は直線的に合わせるのが原則です。だらだら曲がっていてどこが屈折点か解らない様な形ではいけませんし、そんな人はまず見かけません。屈折点と角度は一緒に考え合わせていきましょう。
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これぐらいの落ち込み角のある人はラッキーです。メガネの重量が多少重くてもしっかりフィットさせられます。これで抱え込み角が多ければさらに言う事ナシ!神様に感謝しましょう。 |
標準的なモダンの落ち込み角です。多くの方はこんな感じになります。 |
この手の形状の人はアンラッキーの見本です。どう合わせてもズリ落ちやすい。何か良い方法はないのだろうか?(知っている方は教えて下さい) |
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形状
モダンの屈折点より先の部分の形状もさまざまです。抱え込み角と落ち込み角を頭に入れながら合わせ、じっくりとトレースしていきましょう。ここまでキチンと出来ると、多少テンプル幅などが使用期間によって開いて(緩んで)きてもそれほど具合は悪くなりません。
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通称クランク型。
この形と右の写真の組み合わせのケースが最も多い。モダンの先端を少し浮かすぐらいの気持ちで力を逃がしてやる場合もある。 |
素直にストレートな形状です。 |
耳介の付け根が頭後方にあると、こんな形になる場合があります。やや丸まりながら落ち込んでいく形状。つまりクランク型の根元に相当します。 |
★ その他
最近の各メーカーはモダンをファッションの一部として考えているようです。それはそれで良いことだと思いますが、逆にモダン合わせを知らないでデザインされてしまうと下図の様な形(合わせずらい)の物が出来てしまいます。この形でも大丈夫な人もいるのですが多くは居りません。最悪は出ているところをヤスリで削り、その後バフで磨きます。(スゴイ手間です)どうせデザインするならモダンの外側に装飾すれば良いのに・・・・。
モダンの太さも3oぐらいまでなら良いのですが、それ以上の太さになると微調整するのはとても大変です。熱いし、痛いし、イイ事ナシです。
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モダン先端が内側にデザインされている例。モダンの最先端部を耳介の付け根に引っ掛ける事を考えてデザインされたのだろうか?引っ掛けても駄目なのに・・・。
全く良くない。 |
ジュニアフレームで、こんな形を見かけます。2段の屈折はフィッティングの出来る人には意味が無く、わざわざ一度伸ばしてから合わせなくてはならない。なんでこんな形で出荷するのか不思議です。 |
やたらと厚いモダンを使用している例。メリットは全く無く、しかも高熱にしなければモダンは曲がらず、手も熱い。火傷したいフィッターの好むモダンだろうか? |
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