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ご注意! 「当店では、他店でお求めになったメガネフレームのフィッティングは
原則としてお断りしておりますが、特にお困りの際は、ご相談下さい。」

メガネの命はフィッティング(掛け具合)にあり


フィッティングの手順
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さいたま眼鏡技術研究所


 フィッティングの手順
   写真1
フィッティング(=調整)の予備段階として、フィッターとお客様は目線を同じ高さにするために向かい合って椅子に座ります。

後々解説しますが、フィッターも座らないと、顔の観察や、お客様が選ばれたフレームと顔との相性、力を必要とする調整や、微調整などなど・・・・が、落ち着いて出来ません。大切な事なので、その環境を作ります。

もしも、作れない場合は、片膝をついて行うしかありませんが、見た目に悪く、職種が違うような気がします。

 

1、「位置決め」をします。
写真2

「位置決め」とは、お客様が選んだフレームを顔に乗せ、そのフレームが、お客様の顔のどの位置にあれば良いか?正面、上、横などのあらゆる角度から観察して頭の中で、調整量を組み立てることです。

そして、「位置決め」には「全体から部分を見る」発想が大切です。

 テンプル幅は少し緩めに合わせておきます。きつめは厳禁です。きつい状態ですとフレームが顔の前に押し出されて、すべての面に於いて、各所の調整の見分けがつきにくくなります。少々ゆるい状態にして、全部合わせ終わってから最後の最後で戻す・・・・と云う感じで調整を始めていきます。

 

2、フロント側の調整をします。

 原則として、先にフロント側を調整していきます。(フレームを顔に乗せただけでズルズルとフレームが落ちてきてしまう人は、大雑把にモダンを先に合わせることもあります)「位置決め」をした際の、クリングス周りか?前傾角か?それの問題の(調整量)の多い方から合わせていきます。(そり角も同時に考慮する)

つまり、前傾角が逆傾斜になっているのに、クリングスを合わせるのは、とてもやりにくく、また、クリングスが全然合っていないのに、前傾角を調整するのは、見極めが難しいものです。問題の解決を考え、いったり来たりしながら、フロントの調整をしていきましょう。

クリングス調整のコツは、ベストな頂点間距離を考えながら、フィッティングポイントにパッドを上手に乗せる事。前傾角調整のコツは、10度15度などと、数字にとらわれずに、用途に応じて、快適に使える前角であるかを、すぐ判断出来る様になる事と、工具の選択です。

 

3、テンプル側の調整をします。

写真3
フロント側の調整が一段落したらテンプル側を調整していきます。まずは、テンプル自体の形状と、お客さんの顔側面の形状を合わせていきます。お客様のコメカミあたりを観察してみましょう。太った人などはコメカミあたりが膨らんでいるケースが多く、逆に、痩せたご年配の人などは、凹んでいるケースが多くあります。テンプルをその形状に合わせながら、モダンの調整をしていきます。モダンの調整は、屈折点を見極め、そこから、モダン先を下方へ落とし込み、抱え込むことです。大切なのは、決して肌を圧迫しないこと。肌とモダンのどの部分でも均一な触り具合であることです。あとは耳介の付け根の形に、3次元的にトレースしていきます。

また、テンプル側面が顔(こめかみ辺り)に触る所は、モダンの付け根あたりからを、一応の目安にして下さい。

 

4、仕上げ

写真4
フロント側、テンプル側を調整しながら、各所の調整が仕上げの段階に入ってきたら、もう一度全体を見ていきます。お客様に近づいてみたり、離れてみたり。上下・左右などの、いろいろな角度から検討していきます。また、何度かフレームを顔から外したり、付けたり、フィッターがやったり、お客様にやってもらったり・・・これで良し!となるまで、妥協せずに何度でも合わせていきましょう。

フィッティングの手順は、こうでなくてはいけない・・・と言う事はありません。フロント側を大まかに先に合わせはしますが、これも例外が沢山あります。

とりあえず手順の目安を書きましたので、参考にしてください。


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