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クリングスフィッティング  その3

スークタイプの調整を実習していきましょう。

その前に、スネークタイプのクリングス足は、どんな種類があるのか分類します。

例外を除いては、下記3種がほとんどです。

下ロー付けタイプ 足つきタイプ 上ロー付けタイプ
下ロー付けタイプ写真
足つきタイプ写真
上ロー付けタイプ写真

スネーク中でも一番一般的なタイプです。パッドを下げる為に、足を下方に調整すると、ロー付け上部が鋭角に曲がってしまう為、そこから傷みやすい。

ヤットコ自体はパッドも足も掴みやすいので調整は、しやすい。

大手メーカーがよく採用している足になります。パッドを下げる為に調整すると、ロー付け上部は問題ないが、第1カーブを鋭角にしなければならず、しかも第2カーブがレンズに接近してしまい、とても調整がやりにくい。 このタイプの足を採用しているメーカーは少数ですが、下方に調整しても、鋭角の部分が無く、元々曲がって箇所を伸ばすだけの作業になるので、足の痛みもあまり無く、とても調整がしやすい。現状ではスネークの中で1番良い。

 

「その2」で解説した、未調整と調整後のクリングスパッド(以下、パッド)の位置を見直して下さい。現在、売られているフレームのほとんどは、パッドの位置が上にあって、そのまま掛けると、うまくフィッティングポイントに乗りません。ほとんど下げて調整しなくてはならないので、その点を一番に考慮すると写真右の「上ロー付けタイプ」が理に適っています。

フィッティングは仕入れから・・・・・と云います。

仕入れの際には、少しだけでも結構ですから、クリングス足の形状にも注目してみてください。何かが見えてくるかもしれません。

 

では、スネークタイプの足の調整の仕方(下げ方)を具体的に見ていきましょう。

写真 A   写真 B   写真 C
写真 A → 写真 B → 写真 C


まず、調整しやすいようにフレームをしっかり固定します。その時、人差し指は、クリングス足のロー付け位置に当てています。これは、力の微妙な入れ具合などが解りやすく、万が一、足がもげてしまう事なども考えても、壊れる寸前で解るようにするためです。

 

次に、真上から見てUの部分を、両方一緒に掴み、素直に真下に下げていきます。そうすると、水平のUから垂直の「く」の字の様になります。(写真B)

目的量まで下がったら、パッド下部が対のパッドに向かうように、ヨジリながら曲げる。(ブリッジ中心に向かうように)ここが写真では難しいので、良く見て確認して下さい。(写真C)こうする事によって「く」の字の上の「/」の部分が下方に伸びて、パッドが楽に下方へ移動し、さらに次の作業(写真D)が断然やりやすくなります。

 

写真 D   写真 E
写真 D
→
写真 E
ヤットコをパッド掴み(No.395)に持ち替えて、さらにパッドを下げる感じで、足の形とパッド面を整えていく。↓方向へ力を加える。

 

この方法だと、写真の様に3ミリ程度は下げることができます。

 

これ以上、(3ミリ以上)パッドを下げる場合は、動作が一つ増えます。

こちらも練習しましょう。

写真 F   写真 G   写真 H
写真 F → 写真 G → 写真 H


これ以上下げる場合は、写真Bの前に、動作を1つ追加します。

まず、足の箱のすぐ上部をヤットコで掴みます。(写真F)

次に下げたい量だけ、(パッド)足を回転させて(写真G)上げていきます。5ミリ以上下げる場合は、パッドを直角ぐらい上げていきます。写真Hの様になったら、写真Bまで動作を戻し、水平Uを掴んで、パッドを下げていきます。こうする事によって、直接写真Bの様にするよりも、写真Gの動作ではるかに多い量が下がります。

但し、この方法で、調整してしまうと、下げ過ぎてしまった時に、戻すのに苦労します。場合によっては、うまく戻りませんので、厳重に注意が必要です。

 

さらに下げるケースもあります。

写真 I

   
写真 I  

そして左右を合わせるためや、特殊な顔立ちの人には、さらに下げたくなる時もあると思いますが、そんなときは、写真Iの方法で下げていきましょう。

写真Bで掴んだUの曲がり一番奥の点に、ヤットコ(No.190)をそのR角度よりも、さらに太い部分を当てて、「く」の字の角度をさらに広く直線に近づけるように、力を加えていきます。

コツは、↓方向へ押し込む感じです。

最初は無理せずに、ヤットコ先の細めの所を使い、徐々に太い所へヤットコを滑らせていきます。

写真を見る限りでは、調整は簡単に見えますが、実際にこの方法でクリングスを下げてみると、まず左右が揃わない事が多いと思います。それから、合わせよう、合わせようと思って、ヤットコで足を挟んで・・・・・を、繰り返していると、当然足が痛んできて、カラーメッキなどでは、カラー剥がれが目立ってきたりしていまします。

ヤットコを握る力は最小限に、ヤットコを挟む回数も最小限に・・・・・を心がけましょう。

 

足つきタイプの欠点

欠点1.jpg   クリングス足の上部を見ますと、第1カーブが鋭角になっているのが解ります。これ以上下げる事はまず無理で、クリングス足を痛めるだけです。足つきタイプは、パッド下げようとすると必ずこの形になるので、下げ量が多い方には向きません。下げ量の多い方は、上ロー付けタイプか、U字が良いと思います
   
欠点2.jpg  

上の写真は、足つきタイプを上部から撮影した物。鋭角に曲がっているカーブがレンズ面とほぼ平行になっています。これでは強度のレンズですと、レンズと足が接触してしまい上手くありません。場合によってはレンズの面取りを深くしなければならず、見た目にも影響します。

ですので、仕入れの際には、十分気をつけて下さい。

 

下げすぎてしまった場合

下げ過ぎ.jpg   スネークタイプの足を下げすぎてしまった場合は、No.651(又は632)で「く」の字の部分をヤットコ先で挟んで、フロント上部へ持ち上げます。それができたら、No.395でパッドの角度を調整します。

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