視力・視機能検査
視力・視機能検査
検査用紙(手順)の解説
上記の検査用紙は、現在メガネのヨコタで使用している「視力・視機能検査用紙」です。眼鏡視力研究所の野矢先生の使用している検査用紙と、視覚情報センターの田村先生の使用している検査用紙を参考に、自分流にアレンジしてみました。
私自身、フォロメトリーを勉強し始めてほんの数年ですので、知識も浅く自信もありませんが、取りあえずは測ってデータを集めることが肝心。それには穴埋め式の検査表なら面倒くさくてもサボらないだろう、との思いで作りました。
前に野矢先生のセミナーに出席した時に、先生は「その検査が必要かどうかは、やってみなければ解らない、だから全部やるんです」と仰いました。これは感動的な名言です。技術者として、いつもこういう姿勢でなければいけないと思いました。
まず予備検査から始まります。
PD、オートレフ、カバーテスト、jB度数の確認などは必須の項目になります。
あとは、必要に応じて検査していきます。]
それからの検査は仮枠を使います。手順は、片眼遮蔽屈折検査~両眼開放屈折検査になりまして、私の場合、両眼開放屈折検査はハンフリス法(中雲無)にて検査します。次の調節バランスは、「BV-1」(眼鏡視力研究所製)にて、値を求めます。
次からはポラテストを使用し、「十字」「時計」「コの字」にて斜位量の測定や抑制の有無、右側2つ余っているスペースは、偏光RGテストの値や、近見の偏光視標の検査の値(リーディングチャート使用)なども書き込みます。臨機応変に使用します。
その次は近見視力になります。
それから調整近点、近見のウォース4灯。
仮枠の検査は、ここまでになります。
近見の検査は主に「ハンディーチャート」(眼鏡視力研究所製)を使用します。ここまでが基礎データになり、測れる条件に合う人には必須項目になります。
それでここまでやり終えたら、必要に応じてフォロプターを準備して、斜位測定(遠・近)、融像幅(遠・近)、単眼での調節ラグ、相対調節幅などを測っていきます。
米国式21項目検査を勉強した人には、「何だコレ?」と思われたでしょう。最初に仮枠での検査で、あとにフォロプターです。
これが私流になります。凄く面倒な作業ですが、視力検査を始めて20年以上仮枠の検査を行っていると、こちらの方が断然やりやすく、ツボも心得ています。そんな理由から仮枠が先にきます。(行ったり来たりすることも、しばしば・・・)
視力検査は、奥が深く面白いものですが、それをこの穴埋め式に書いていきますと、なんといいますか・・・皆埋まると、達成感などがありまして、何か嬉しいものです。楽しくて、嬉しくて、しかも勉強になる・・・一挙両得、いや一挙三得です。
今一歩、フォロメトリーに踏み込めない人も、多くいるでしょうから、穴埋めの検査用紙を自分流に作ってみてはいかがでしょうか?