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さいたま眼鏡技術研究所



 テンプルフィッティング

ヤットコを使用した本格的なフィッティングに入っていきますので、横田流の原則を、もう一度確認いたしますが、フィッティングのメインは加工前になります。お渡しの時のフィッティングは、性格の違うものですので、本書の解説は全て加工前のお話になります。

では、今回はテンプルフィッティングと題して、主に「智」の開閉についてと、テンプルの形状(モダン付け根まで)について解説していきます。

フィッティングの手順の項で解説しましたが、フレームを最初に顔に乗せる時、まずは左右の頂点間距離を揃えながら、少々緩めを目安に調整し、フィッティングがスタートします。

まず智の調整(開閉)から始めていきましょう。写真を参考に、ヤットコを上手に選択して下さい。セミナーなどを行っていると、手の指のみで智の開閉を行う人を見かけますが、丁番のロー付け面に力が全て加わりますので、よくありません。

それと、力の方向ですが、ただ力任せに、ヤットコを開いたり閉じたりするのではなくて、「智」の角度自体が開いたり閉じたりするような力加減が必要です。そうでないと、リムと智のロウ付けのあたりがネジれるだけなので、後の加工にも悪影響ですし、フレーム自体が痛みます。この点を注意しましょう。

 

★ 工具の選択
写真1
これが基本の調整方法になると思います。ヤットコはパールNo.143とニシムラNo.40を使い分けて使用します。No.143は金属部分が太く、No.40は細いので、智の形状によって使い分けましょう。できれば両方を揃えてみて・・・・。
写真2

メンズフレームなどの、智が硬く出来ていて、パールNo.143、ニシムラNo.40などのヤットコ1本で調整するとリムがよじれてしまう可能性がある場合は、面倒くさがらずにNo765、766などを智正面側に当てて、2本のヤットコで調整していきます。

写真3
上記の2つの工具が、智の形状によって使えない場合も、多々あります。そんな時に重宝するのがNo.642です。このヤットコは丁番を挟んで調整しますので、ほとんどのフレームに対応します。欠点は丁番を直接挟む為、傷を多少覚悟しなくてはなりません。金・銀メッキならば、まあ大丈夫ですが、カラーメッキは十分な注意が必要です。
写真4

塗装系のメッキなどは、ヤットコの金属がフレームに直接さわると、メッキが剥がれてしまうことがありますので、智が細い場合などは金属がむき出しになっていないパールのNo.120を使うと、キズの心配がなく、割と上手くいく場合があります。工具はこのように、これじゃなきゃいけないって事はありませんので、いろいろと試してみてください。

写真5

智の角度を開く時のみの方法ですが、、ニシムラNo.27-Bの、まわるい方を内側にして、力を加えると、智正面と丁番フロント側の凸部分が当たって、順々に智が開いていきます。これは、なかなかのアイディアで理にかなっていて、智を開くには良さそうです。お試しあれ・・・

 

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