MEGANE
YOKOTA


お店写真
〒330-0802
  埼玉県さいたま市
    大宮区宮町2-29

TEL048-641-1405
FAX048-647-9009
営業時間:
  AM10:00〜PM6:00

定休日:
毎週木曜、水曜不定
メール
yokota@os.rim.or.jp

今月の休業日です。

店長のブログ
社長の独り言 その1

 

1.はじめに

景気の低迷もいつまで続くものやら・・・・。

昔はいつも売上を気にして「大きな店になりたい」「売上を伸ばしたいと」思っていたので、とても疲れる毎日でした。それは私にとって漠然とした無意味な目的でした。現実を見てみれば売上は下がる一方。あぁ、と深いため息の毎日。そんな中、もうきっと景気は良くはならないのならばせめて仕事だけは自分の思う様にやりたい・・・・。

と、思い始めたのは5年ぐらい前からだったかと思います。どうせ小さな店なんだ!と気持ちを入れ替えればこんなに楽しく仕事が出来るとは思いませんでした。ただ、このままではホントに売上は無くなってしまうしどうしよう????好きにやるのはイイが、何をしようかと悩み、出た答えは「技術の一番店」になること。では、それにはどうしたら良いか考え評判の良いお店の訪問することでした。とにかく自分より上手い人に習っちゃおう!とにかくそれでした。と云っても誰が上手いのか解らないし、誰に聞こう?まあ、取り敢えずは卸屋やメーカーに評判のイイお店を聞いて回ってみよう。

それからは出来るだけ多くの小売店の訪問(アポなしで結構有り嫌われたりもする)技術関係の本も読み漁り、第一人者と云われるまでは頑張っていこうと決意しました。

2.まずはフィッティングから

さて、「差別化」と言う言葉が業界には充満しているけれども、他店と比べてどれくらいの何の差別が当店に出来るか考えてみると、店舗の立地や広さなどは、今じゃどうしようもないけど、この際、思い切って店舗も無茶苦茶に個性的にしちゃって、蕎麦屋風に・・・。それから商品はぼちぼち自店の特色としてインポート物でも多く在庫して量販店ご用達の有名ブランドは陳列から外して、あとは技術とサービス。(商品は一度には変えられないから・・・・)

ついでに服装なんかも自由にしてネクタイはヤメ!ラフな格好で親しみのもてる服装にしよう。そうだ!どうせ他店と違うことをやるならば髪型も変えちゃえ!どれがいいかなぁ???今は真中分けだから、前髪垂らして、色染めて、つぶやきシロー風(現在は郷ひろみ風になってます)にして、掛けてるメガネも個性的に・・・・と云う具合に。

さてさて、これからは大変だ。取り敢えず動かなくちゃ話にならないから、何を優先するかは考えないことにして、技術系はまずはフィッティング。

今までも自分は上手いと思っていたからさあ大変!意識改革だ!

3.全体から部分を見る

数年前に経営のセミナーに定期的に参加していました。計数管理(予実管理)が主な内容だったのですが、そこで先生より教えられた事「全体から部分を見る」何ともスバラシイ言葉です。この言葉をフィッティングに応用してみようと思いました。

今までは、まず部分を見てから全体の調整をしていましたので、それの反対に選んだフレームを顔に掛けてどの位置にこのフレームが来れば良いか?を見て、各部分を調節していきます。顔のココに安定させたいなら、鼻パッドはこうして、傾斜はこうして、幅はこうして・・・・と、あぁなるほど、見えてきたぞ!でも、ここで奢ってはだめ。自分は下手だ!自分は下手だ!

4.フィッティング講習会

平成11年、あるメーカーのフィッティングセミナーがありまして、腕試しのつもりで受けてみることにしました。もうこの時期は自分のスタイルがある程度完成してましたし、自信もありました。(前の自信過剰の時とは違う)で、先生の講義やら何やらで半日受けたのですが、自分が昔フィッティングをしていたレベルよりも遥かに低く、時間が過ぎるにつれ講習を受けるのがアホらしくなってきました。こんな講師が先生ならば私は神様だ!って具合にね。もう少し書くと、この先生のモダン合わせ方は耳の後ろも見ずに感覚で合わせる。手先の感覚で合わせる。鼻パッドは上下させずに幅だけの調整。etc・・・・・・。とんでもない講義でした。(まるで魔法使いの講義)

5.自信過剰だらけの店主、店員

 いろいろなお店を訪ねて回ると、たとえ雑談の中でも為になるヒントが隠されてる事が多いもので、結構店作りに役立つのですが、店主の自信過剰には参ります。降参ですね。マイッタ・・・。

自分のレベルを、その店に来るお客様の反応で決めています。そうじゃないんだなぁ・・・。

だってお客様は素人なんだから、わかる訳ないじゃない。フレームの幅しか合わせないお店でもそれなりにお客様は来るわけで、掛け具合や合わせた度数が悪くても「そのうち慣れますよ」とか「そんなもんです」なんて宇宙語で会話しているから自分のレベルが解らないと思うんです。訪問店見学中に店員の行動をスパイして見ているとホント話にならない人が多いです。幅ぐらいは合わせているつもりなのでしょうが、傾斜やモダン、クリングスの上下なんかはまるで無視です。これで「俺はスゴイ!」ですから、まるで漫才の様です。(漫才より面白いかも・・・)

経験やお客の苦情がないからと言って上手いと考えるのはとても危険です。それでも解らない人はどうぞご自由に・・・・。

まあ、そんな低いレベルなのに、この時期に売れてるお店はあるのでしょうね。商売と技術は別か??・・・・・(ブツブツ)

6.お客様は神様ではない

 フィッティングも結構時間がかかるもので難しい方だと20分ぐらい掛かります。そうなってくるとお客様の方で「もういいよ、このぐらいで十分だよ」と、おっしゃる方もいますが、「お客様は神様ではない」ので、気にしません。私の趣味に付き合ってくれる友人のような者です。ですから、返す言葉は「お客様が良くても私がダメなんです。きちんと合わせないと具合の良いメガネは作れません。」とキッパリ云います。この言葉でお客様は呆れます。さらに「私が合わせているのですから、どこに出しても恥ずかしくない物を作らしてください。もう少しお付き合いをお願いします。」と・・・・。これが結構なセールストークで毒舌っぽいですが効果抜群です。時間の無い方も気にしません。私が納得しなければ加工に入りません。どうしてもって方は後日、加工の前に再度来店してもらい、ビフォアフィッティングしてから加工に入ります。

このあたりはほとんど頑固親父ですね。ハハハ・・・・・。

7.寝てしまったお客様

 フィッティングにかなり時間を掛けながらおこなっていると、楽しい会話が出来るお客様は喜んでくれるのですが、ある時、凄く疲れているお客様がいらっしゃいました。(高校の先生で当店のお得意様)顔幅が広く難しいケースです。妥協なく合わせるには少なくとも20分ぐらいは掛かります。最初は楽しい会話をしていたのですが、合わせ半ばになると、言葉が少なくなってきて、そのうちコックリ、コックリと首を動かし始めました。そうです。フィッティング時間があんまり長かったので、お疲れの先生は睡眠に入られてしまったのです。これは初めてのケースでした。コックリしながら顔に何度も乗せていきましたが、合わせ終わるまで起きませんでした。

今では楽しい思い出です。

8.フィッティングだけじゃダメ

以前に卸屋さんから本を一冊頂きまして、そこに掛かれている内容は、DMを一人一人にその人だけのラブレターとして出そう!(お礼状など)と書かれていました。もちろんラブレターは印刷ではありません。全部手書きです。

オォー・カルチャーショック!そうだった、技術だけでは商売にならない。もっと詳しくこの本の著者にお聞きしたい・・・・それで女房と一緒に、何と札幌まで行ってこの方の講義を聞いてきました。

良く解った事は、フィッティングがいくら上手くてもそれを表現してお客様に伝えなければしょうがない。伝える方法で最も良いのは手紙。でも封筒と便箋だと女性に私が出したら家族に怪しまれるし・・・・ヘタすると夫婦離婚・一家離散なんて事になったら大変。やっぱりラブレターはオープンにハガキが良いと思い、即座にそれを実行しました。それからは、お買い上げから一ヶ月以内に多くのお客様にお礼状としてハガキ一枚、裏面全部手書きで接客で話をした内容や家族の事、その方の趣味などを盛り込んで面白おかしく書いて出しています。たまに返事が来るのですが、心が通じたみたいでこの時はすごくウレシイですね。

 9.他の技術もレベルアップ

 フィッティングスタイルが安定してくると、視力検査でも他店と差別をしたい。と、思った時期がありました。ハッとして気が付いてみれば当店には両眼視の測れるポラテストがあるじゃないか・・・・。しかも2台もあるのに。こんなにイイ物があったのに両眼視検査なんて年に1,2件。しかもあんまり時々なんで、マニュアルと首っ引き。「えぇーと十字の縦線が左にづれるのは何だっけ?そうそう外斜位だから基底どっちだ?そうそう内方だ・・・・大丈夫かなぁ?」なんて具合です。ヒドカッタなぁ・・・・。

それで宝の持ち腐れ(猫に小判とも云う)に気が付き、両眼視の本と毎日ニラメッコ。それにしてもどの本も複雑かつ難解で、頭が痛い!もう一寸簡単にわかり易く書いてある本ないの?

オススメは「よくわかる眼鏡講座」(岡本隆博・花井譲 共著)です。眼鏡技術者なら必ず役立ちます。

10.両眼視機能検査も病みつき

 両眼視機能検査もやってみると病みつきになる物で、今じゃ殆どの方に実施しています。昔は片眼遮蔽検査に最後に視力のバランスとって、はいオシマイ。って具合に簡単にやっていたんですけど(せいぜい10分ぐらい)キチンとやりだしてからはそんなやり方が恐ろしく感じる様になりました。現在は、いろいろと検査にざっと30分ぐらいかけてやります。まあ、お客様にとっては検査時間が長すぎるので負担かもしれませんけど・・・・。気にしない、気にしない・・・・上手くなるには多少の犠牲が必要だ。

それと一寸遠いけどポラテストの権威として知られる「マイスター・オプティック」(久利先生)を訪ねてみようと、3年前より毎年続けて兵庫県の六甲まで訪問しました。マイスターのお店は完全予約制です。予約が無ければメガネは作れません。しかも店内にはフレームが1本も飾っていない。オドロキ!従来の眼鏡店のイメージで伺うとホントびっくりします。

11.本物の技術とは

 マイスターが仰るには「本物の技術にはお客様はついてくる。あなたもちゃんと勉強してみなさい」と、ご意見を頂きました。おぉー、何てありがたい言葉なのでしょうか。いろいろとお店を回ってみても、まずこんなご意見はいただけません。マイスターからのお言葉はありがたく頂戴します。

よく考えて見れば、この業界って私の周りだけかもしれませんが、忌憚の無い意見を言ってくれる繋がりが無い様な気がします。いつでも自己陶酔ばかり・・・・。例えば友人同士でも「お前は視力検査がヘタだなぁ〜。ちゃんと勉強しろよ!お前に測られたお客様はかわいそうだよ・・・」なんて会話はまず無いでしょう。こんな会話が眼鏡業界で当たり前にあったら、すごいレベルになっているでしょう。

12.バランスがもっとも大事

 視機能検査の権威、フィッティングの権威、加工の権威、コンセプト系の品揃えのお店など、各分野でそれなりのレベルで評判を聞いて回っていると、落とし穴が見えてきました。それはバランスです。例えばいくら検査が上手く、視機能に詳しくてもお店を見学して見れば10年も前のフレームが平気で陳列していたり、品揃えで有名なお店でも視力検査するスペースが殆ど無く、加工も外注。そんな店が意外と多いですね。商品にホコリ被っているお店も多いです。想像するに、店主って生き物はモノグサが多いんじゃないかな?

13.見る目を養う

 私は商店の後継ぎで生まれてきた者ですから、学校を卒業してからは多少の親不孝はあったにせよ、(家出歴3回・眼鏡学校中退)まともに他の会社などで働く事がありませんでした。24歳になってこれじゃイカンと云う具合に特殊加工のラボ(サンケン)で1年半修行をしまして、毎日ツーポやファセットを作っていました。(1日40個ぐらいを数人の分業で作ります)

そこの会社での修行は加工技術面では大いなる成果はもちろん有ったのですが、それよりも社長の言葉として「上手くなるには自分の見る目を養うことだよ」との事。成るほど、何が上手いのか解らないのにただ作業だけしていたのでは上手くならない。経験20年30年のベテランでも只の経験だけでは上手くならない。考えて勉強して、初めて前に進む。上手くなるには自分が自分の先生にならないとダメだ。その言葉は今でも生き続けています。

14.眼科検査員の講師を勤める。

市内にあり好意にしている眼科から視力検査スタッフの実技指導をして欲しいとの事。 「ベテランの検査員がお産で退職するので、それに代わるスタッフは視力は測るだけは測れるのだけれども眼鏡処方箋を書くとなると不安があります。2名いるのですが、一人は経験者の方でもう一人は視力検査を始めてまだ3ヶ月。眼鏡処方箋をキチンと書ける様、指導して下さい」と頼まれまして、喜んで受けました。講習期間は2日間しかありません。こりゃ大変だ!まずは何から始めようか??・・・・・・・

一日目はお決まりのオートレフとクロスシリンダーを使った視力検査と装用テストでタイムアウト。もうクタクタ・・・・・そこでよく考えたのですが、教えても本人が覚えようとしなければ効果は半減。金銭だけのサラリーマン的な考えではどう教えてもダメ!そうだ!2日目は向上心をあおってやる気を出させよう。結局本人が「上手くなりたい」と強く思えば勝手に上手くなるし、検査しながらの疑問点はその都度電話でもあるだろう。

15.スクーリング

 それから一年経ちまして、眼科検査員の腕も上がって来ただろうと楽しみにしていたのですが眼科から連絡があり、どうもあの時のままストップしてしまっている様なので、更なる勉強がしたいとの事でした。人に物を教える程大変な事はないけれども、自分の勉強にもつながるので喜んで引き受けました。今回は一回きりの講習でなく定期的なものにしたいので毎月一回スクーリングする事になりました。毎回テーマを決め自分も一緒に勉強しなきゃ!

そうそう、大宮にも両眼視機能検査が出来る眼科があれば心強い。これは楽しみです

16.小規模小売店の経営戦略

 と、云う本を持っていまして(著者 岡本隆博)私はこの本が大好きなのですが、そこに書かれている内容が結構マトを得てまして、(現在は絶版だそうです)「売上が思うように上がらないのは、景気が悪いんじゃなくて、お前の頭が悪い!」と読み取れます。フムフム成るほど・・・・。やっぱり英検4級じゃダメか・・・・・。

で、前からこの本の著者はどんな方だろうと思っていたのですが、人に聞いたところ、「よくしゃべる方で、誰が行っても歓迎してくれるよ・・・・」との事。これは行くしかないと、大阪の東梅田(アイトピア)まで訪ねていきました。

17.日本眼鏡技術研究会

 そこでは岡本先生とは初対面ながら「変わり者」と云う共通点を持っているせいか、遠慮無く日頃の疑問などを相談に乗っていただきました。メガネの勉強がしたいのなら「日本眼鏡技術研究会」(岡本先生はこの会の世話人代表です)に入ってみてはどうか?と勧められ、会のバックナンバーを見せてもらい、また、帰宅してから、この会主催の「全日本眼鏡技術コンテスト」の問題を見ました。これは驚きです。これはスゴイ!!!!書いてある事の半分も理解できない、いや、2割か3割しか解りません。自分もある程度の事は知っているし、知識もあるつもりでいたのにダメでした。解りません・・・・・。これは入会するしかない。そして、全部理解できるようになりたい。

18.これからの課題

 両眼視機能検査を始めて一年が経ちましてボチボチとポラテストとも友人関係になってきたのですが、それだけではどうも満足がいきません。もっと詳しく、もっと専門的な勉強がしたいと、今年春に両眼視機能で有名な「眼鏡視力研究所」の野矢先生(「月刊眼鏡」でおなじみです)を訪ねてみました。(相変わらず図々しい)そこではまたまた今までのいきさつをお話し、相談に乗ってもらいました。(老舗の三代目である事、近隣に競合店が多い事、専門的に勉強したい事)アドバイスしてもらった事は「ポラテストを使用しているのならばポラテスタント(?)になりきってみなさい」との事でした。ポラテストの考えは基本的には眼位異常の完全矯正です。オー恐い発言です!今までの最終的な処方は、眼位異常は水平方向は出来るだけ少なく、上下方向も最低限にプリズムを加える程度でした。それを出来るだけプリズム処方してみては・・・と、おっしゃるのですからビクビクです。(後にこの理由などを詳しく解説してもらいました)

人間、物事に上達したいのならば素直になるのが肝心。まずは従って見よう!と思い、ケース・バイ・ケースではありますが、今はそうしています。

  

19.これからの課題 パートU

 それから野矢先生には、私の目を使ってフォロメトリー(フォロメトリーとは単に眼位異常を矯正するだけでなく視機能全般について、その総合的な判断に基づく対処法を考える事)をして頂きました。輻輳力検査、開散力検査、調節ラグ測定、etc,,,,,。これにはビックリしました。「フォロメトリー」と言葉は知っていても、よほどのことがない限りはこんな検査はしないだろうと思っていたのに、ほとんどの方に実践されている。これには驚きました。眼位検査にハマッて1年が経ち腕も上がって来ていると思っていたのに、こんな考えがあったのか・・・・。

あー情けない、みっともない、私は井の中の蛙だ!今回の訪問は物凄くショックを受け、大いに反省しました。

20.振り出しに戻る

  視力検査もやればやるほど奥が深いもので、勉強するほど泣きたくなります。ポラテストにフォロメトリー・・・・・。全くこんがらがってしまって自分のスタイルが決められません。こんなときはまた大阪遠征しかありません。今回は誰に相談しようか考えた結果「視覚情報センター」の田村先生を訪ねてみようと思いました。(自分の図々しさに呆れます)そしてそこではまたまた驚きの連続だったのです。田村先生は、まずはポラテストを使い、それからフォロメトリー(米国式21項目検査)それに視線の動きや反射神経などの検査。(視線の動きはビデオに撮り、後で確認する)中には「もぐら叩き」の様なテストもあり、そこは眼鏡店での視力検査と云うイメージはありませんでした。田村先生からは「授業料は高いよ(笑)」と云われながらもご教授頂き、「ポラも米国式も一つの手段であり方法であり、どちらが良いも悪いも無い。必要ならば両方やれば良い」と云われました。そうか、そうだ、必要ならば(と云っても何が必要かはまだ解りませんが・・・)なんでもやってしまえ。

それからは振り出しに戻った様に、とにかく出来る事はなんでもやってみて、それから自分のスタイルを決めていこうと思いました。このまま1年もやれば少しは答えが出るだろう!

21.米国式21項目検査

  この言葉を聞いただけでビビってしまいそうな感じでアレルギーが出そうですが、前に野矢先生にお邪魔した時から、なんとかこの検査方法を手の内に入れたいと思っていました。さてさて、どうしたものだろう?私は眼鏡学校も中退だし、恩師と言える先生も居ない。今さら眼鏡学校へ通えないし、塾なんてものも無い。やっぱり本でしか学べない事実に肩を落としながら、本にてこの方法を取り組むことを決意しました。取り敢えずその関連の本はと言うと、津田先生の「米国式21項目検査入門」関先生の「視機能検査」「視機能データの分析と対処法」の3冊が良さそうなので揃えてと・・・あとは、実践のみか・・・・。

(ホロプターがお店にあったことに、今頃感謝しています)

22.習うより慣れろ

  21項目とは言いながら、その内容を勉強していると、そのすべてを全員のお客様に実践するのは無理がありそうです。(良い言い訳だ!)取り敢えずはロータリープリズムを使用した遠見、近見眼位、寄せ量がキチンと測れる様に練習し始めました。いや、待てよ!そう言えば私は仮枠だけしか使ったことしか無い。ホロプターなんて使ったことないもんね!どうやって動かすんだ・・・・。そうそう関先生の「視機能データ」の本に写真が載っていたぞ。何だかよく解らないけど、この写真見ながらやってしまえ。しばらくやればその検査の意味も解るだろう。

習うより慣れろ!だ。

でもホントは、心細いんです。泣きたいです。機械1つ動かすのもホントにそれで良いのか解らないんです。気軽に相談できる友人も居ないし・・・・。独学はつらいなぁ・・・・・。

23.教育者として

  フィッティング講師になって責任の重大さと、自分の力量の無さを痛烈に感じました。(いきなりデビューだったんで)またこの本を書くにあたっても、結構自分自身の復習も必要なもので、「よくわかる眼鏡講座」などを見て、言葉や説明の仕方の間違いが無いか確認しています。教える事は、難しい事をいかに簡単に説明するか・・・。これが難しいのです。しかも我流だけに不安は募るばかりです。

教育者、きょういくしゃ、キョウイクシャ・・・・カッコイイけど責任重大です。受講生たちにウソやハッタリはいけません。学術的に根拠のある事柄、経験上からくる事柄、ハッキリ分けて解りやすく説明できるように頑張ってみよう。

24.夢はあきらめない

 「101回目のプロポーズ」(主演、武田鉄也・浅野温子)というドラマが随分前に放映されまして、ビデオに撮って何度も見返しました。もうそれはそれは感動の連続で、涙無くては見れません。そのドラマはダメ男三枚目(武田鉄也)が100回目のお見合いで美人の女性(浅野温子)に出会い、その場で一目惚れ。女性もダメな男とは知ってながらもその人の本質を見抜き惚れていく。しかし女性は昔、結婚式当日、交通事故で亡くなった彼にそっくりな人と出会ってしまい、気持ちはそちらに傾き、一度はダメ男と結婚まで約束をしたのに、それを破棄してしまう。ダメ男は、一度は諦めるが、美女の妹や周囲の人に励まされながらもう一度彼女にアタックする・・・・。で最後はハッピーエンドなんですが、再度彼女にアタックする際に「自分の夢も、あなたの事もあきらめません・・・・」この台詞には参りました。感動しました。単純な人間ほど、この様な台詞には弱いものです。それからは私の好きな言葉は「夢はあきらめない」これだ!

25.スランプになって

 2001年夏は、テロ事件や狂牛病騒ぎで世間一般的に良い事が少なかったと思います。私のお店もこれにつられてか景気の落ち込みが激しく、私自身だらだらと毎日を過ごしていました。前年比で言えば2割近くの落ち込みです。今までも多少は悪いにせよ、ココまで下がったことはありません。相当のショックで気力が沸いてきません。朝、お店に出てもスグにパソコンに向かいメールで遊び、後は溜息ばかり。この時はスランプを自覚しました。

そうなると何を考えても動けません。何事も億劫になります。接客も怠慢になりがちで「どうでもイイや・・・・」です。でも心はあせってるんです「どうにかしなきゃ」と・・・・・。心と行動力がアンバランスで、口先だけの人間になってしまいました。

26.女房に助けられて

店主と云う存在は独特なもので、どんなに小さなお店でも一国一城の主です。主はいつでも孤独です。今回のスランプは長く続き、なかなか抜けられません。毎日が憂鬱です。相談相手なんていないと思っていました。

そんなある日の、女房との会話

私「売上が悪くってやる気が出ないんだよねぇ。どうしたらいいんだろう?このままじゃマズイなぁ」

女房「売上が悪いからやる気が出ないじゃなくて、やる気が無いから売上が上がらないんだよ。そんな事も解らないの!アッタマ悪いんだよねぇ!」

そうでした。その通りです。ズバリ云われて言い訳出来ません。固まってしまいました。それからじっくりと自分の中で考えます。その意味の深さを・・・・・・。

そうなると答えは一つしかありません。やる気を出す事、出なければ無理にでも出す。それでも出なければとにかく動く、行動あるのみです。

そう云えば「行動なくして結果なし」って、どこかに書いてあったぞ・・・・・・・・。

さあ、何からやろう。手書き礼状もしばらく休んでいたから再開しよう。夜のジョギングも再開しよう。タバコもやめよう!(今は節煙状態です)何でもやってやる!私が本気出したら誰も止められない事を世間に知らしめてやろう。あーばかばかしい。落ち込むのはもうヤメだ!

27.IOFT 2001

  IOFTに出かけました。今回はいくつかの期待がありました。その一つにセルフレームの修行が入っています。セルフレームはクリングスの合わせが出来ないので、他店とのフィッティングの差が出にくく、しかも最初からある程度、お客様の顔に合ってなければ売れないので好きではありませんでした。メーカーに鼻盛りの修繕に出すと10日ぐらい掛かるし、余計な費用も掛かります。そんな具合に消極的にセルフレームを販売していましたが、福井の「サン・オプチカル」が、IOFT会場内で鼻盛りや丁番の締め直し、フレームの加工工程など丁寧に説明してくれました。(実地のアリ)これはまたまた驚きの連続です。これなら自分で綺麗に鼻盛りできるし、前傾角の調整が出来る!この勉強会は1時間程度でしたが、私にとっては20数年来のセルとの付き合いを変えさせる内容でした。これからはもっとセルと仲良く出来そうです。

28.フィッティング講習会

  そしてさらに今回の目玉はフィッティングの権威である辻先生の講義です。フィッティングの講義は以前にインチキまがいの講義を受けていたので今回はスゴイ期待で胸を膨らませています。私は、ほとんどが独学で身に付けた技術なので不安だらけ、しかも学術的な説明は苦手です。今回の講義は自分の考えと辻先生の考えを照らし合わせ、随分と勉強になるだろうと思いました。講義時間は3時間30分間です。居眠りは許されません。さあ、できるだけ多く先生から吸収しよう。と、気合を入れて受け終わり、終了後は自分が一回り大きくなった様な気がしました。フレームを動かして調整する一つ一つに学術的な根拠を持って、それで合わせていくのですね。よく解りました。これからの勉強のテーマとして毎日を過ごします。

29.科学的な眼鏡調製

  辻先生には、セミナーの時に少しお話しできましたが、もっと掘り下げて日頃の疑問をぶつけてみたく大阪池田のナルホ堂まで出かけました。そこでは、先生の本「科学的な眼鏡調製」に書いてあるフィッティングにおけるさまざまな学術的なお話をご教授いただきました。セミナーの時とは違い、マンツーマンですから話が早い、しかもお店ですから工具やフレームも色々と揃っていてとても解りやすく勉強になりました。特に、私が一番頭を悩ませているクリングスパッドの位置については、顔の血管、神経などを考慮した位置を丁寧に説明していただき納得!今回の関西遠征は女房と2泊3日で8軒のお店を訪問しました。遠くまで行きますが、収穫は十二分でいつも行って良かったと、心から思います。勉強されたい方は皆、行けばいいのに・・・・。

30.ヤットコ魂

  関西遠征も3年目となると、毎回同じお店を伺うのも面白味に欠けます。さあ今度は何処が良いだろうかと思っている時に、三宮の「丸山時計店」のご子息(敏彦さん)は工具に物凄く詳しいとの情報を得てお伺いしました。お店を見てビックリ!工具を作る工具で一杯です。ボール盤(ドリル盤)だけでも3〜4台あった様な・・・・。最初はとっつきにくい方だなぁ〜なんて思ったんですが(失礼)話をしているうちに、会話が弾んでヤットコが出てくるわ出てくるわ、で数十本そこいらじゅうヤットコだらけにしながら会話が熱くなってしまいました。敏彦さんは工具開発に対する情熱はスゴイものです。(ヤットコだけで百数十本持っているそうです)いやぁ〜まったく驚きです。狭い日本とは言え、すごい方いらっしゃるんですねぇ。改めて認識しました。

フィッティングに工具は深い関係にあります。フィッターの意のままにフレームを調製できる工具の開発を心より応援します。また、その時の会話で私の希望は携帯用の工具でした。眼鏡店を経営する者ならカバンにヤットコ数本忍ばせて、何かの時に役立てたいですから・・・。

31.日本眼鏡技術研究会メーリングリスト

  日眼研に入会して数年が経ちました。この会は「眼鏡技術等の研究をするために熱心な眼鏡技術者によって上部組織を持たずに自主的に運営され活動している会」(いわゆる勉強したい人だけが会員)ですので会員は凄腕の人が多く、私などはまだまだちっぽけな存在です。その会が今年の春、インターネットを活かし、電子メールの会議室を作りました。(日眼研メーリングリスト)そこでは、完成度の高い眼鏡作り、高度な技術、深い学術的な話(ケンカもアリ)で毎日話し合っています。内容がすごく濃いのでよくついていけなくなることもありますが、世話人代表の岡本先生をはじめ多くのメンバーが素朴な疑問に答えてくれます。私は眼鏡学校も中退でこの業界には友人は少なく、志を同じくする人はほとんどいませんでした。日眼研に入会しても、ただ入会しているだけでは気ばかりが上達しているだけです。それがメーリングリストに入りビックリです。これはスゴイ!毎日、生きた会話で勉強になります。今までは本を読んで勉強していましたが、やっぱり直接凄腕の方たちから教わると違います。ホント勉強になります。これはオススメです。(現在は日眼研MLの世話役を仰せつかっています)

32.冷やかし客

 私は冷やかしのお客様が嫌いです。冷やかしは、まず挨拶無しに店内に入りフレームを自由に触ったり、顔に掛けたりします。お店は私の家です。他人の家に入る時は「お邪魔します」とか「こんにちわ」などと挨拶が最低の礼儀だと思います。(子供の頃習いましたよね)しかも私の仕入れた大事なフレームを遠慮なく顔に掛け、連れの人たちと寸評会。これはたまりません。

見るに見かねて「誠に恐れ入りますが、ご試着の際はスタッフまでお声がけ下さい」と札を置いてしまいました。効果はあるのですが、それでも中には気付かない振りして勝手に触る人もいます。メガネフレーム見たいなら、近所の量販店に沢山あるのに・・・・。

33.あんた感じ悪いんだよ

 当店は家族社員が4名と女性パート3名(交代制)で営業しています。と言っても、技術的なことはほとんど私が行なっているので、フレーム選びは出来るだけ女房中心にスタッフを配置しています。お客様との会話(コミニュケーション)は、視力検査中だと緊張しているので、ビフォアフィッティングの時が一番オススメです。その時は対面を向きながら行なうのですが、私の悪い癖で何時もの毒舌・・・・・。中にはそれが気に入らないらしく「あんた、感じ悪いよ!」と、ハッキリおっしゃる方もいらっしゃいます。

ウゥゥ・・・・ショックです。でも止められません、これは、私のビョーキなのです。

なんせ、たまにフレーム選びに参加した時などは、お客様に向かって「こっちの安い方だと今夜の夕食は回転寿司、高い方を買っていただければ焼肉屋へ行けます。遠慮せず高い方を買って下さい。」なんて言えば、機嫌悪くする人いますよねぇ。やっぱり悪いのは私です。

34.量販店に負けてはいけない

  小規模小売店は量販店に負けてはいけません。これは私の信条です。そりゃあ数では勝ち目はありません。資金的にも全く話になりません。それでも負けてはいけないのです。また、量販店に負けない以上に、自分にも負けてはいけません。小さな仕事一つ一つも妥協してはいけません。自分に奢ってはいけません。お客様と比べて自分の技量を評価してはいけません。人と比べる時は、自分より技量の優れている人と比べましょう。忌憚のない意見を云ってくれる友人を作りましょう。こんな当たり前の事書いてますが、もう一度確認しましょう。

自分の夢を叶えるためには、量販店に負けてはいけないのです。

35.まとめ

  小売店の戦略要因は、立地、品揃え、価格、サービス、販売促進、さらに技術力、販売員力、店舗力があると言われています。(私の言葉では無いのでよく解りませんが)しかも技術の中には加工、視力検査、フィッティングがあるわけで、フィッティング単体で捕らえると、売上とは希薄の関係にあるとも云えるでしょう。それでもトコトンこだわって商売をしてみたい。どうせ小さな店なんだ、大勢の人に愛されなくともいい、一人でも二人でも私の技術に喜んでもらえれば・・・・・・・・・。

 「独り言」は数年にかけて書かれています。日付の前後はご容赦下さい。
内容につきましてはあくまで私見です。誤解の無いようにお願いします。

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